6分の1の失敗とその後
2011年1月31日に書いてる、6つの半年間に始めたこと...
そのうち5つは良い結果になったけど、1つは失敗でした。それは学割。
利用者が想定外の少なさで、1/20に開始して、4/22の最終日まで、のべ利用者数約20名。仕組みの維持にかかる手間が、効果に対して大きすぎるため、失敗という結論に。
そもそも学割を始めた理由が、学生を安い料金で呼び寄せ、それに興味を持って他のお客さんも増えるのではないかという読みだったのですが、なぜか学割の利用者自体が少なかった。カクテルが人気のカフェで、安くてもあえて焼酎を飲みたいという学生がそんなにいなかったのでしょう。
カクテル2杯注文するよりも安く、時間制限無しで焼酎が飲めるというプランに魅力を感じなかった、それはそれでその対象の人達の特性なのでしょうね。
さて、2月以降これまでに試みたことを挙げてみましょう。
1) 飲み放題にワインを追加 (3/3)
2) 震災の影響で節電のために禁煙化 (3/17)
3) 禁煙を節電のためから、よりきれいな空気のために恒久化 (4/11)
4) 利用者数が少ないため学割を終了 (4/22)
5) ポイント取得上位者の誕生月にドンペリプレゼント (6月~)
6) 飲み放題にウォッカを追加 (8/22)
7) ハロウィンイベントでスパクリングワインを飲み放題に(10/29)
8) 1時までの日焼酎ウォッカ飲み放題2100円開始 (10/30)
そもそも、自分が焼酎飲めないので、焼酎飲み放題っていうメニューに魅力がなく、同じように感じてるお客さんに対して、なんとかしたいと考えていました。カクテルもOKにするとしても、どこまでOKにするかを決めかねていました。以前から、ハウスワインの回転がよくないことを改善するという課題があり、半年間飲み放題をやった実績で、ハウスワインを飲み放題にしても利益がとれるという目処が立ったので、ハウスワインを飲み放題に加えるという決断をしました。これで、焼酎が苦手な人や、ワインが好きな人に、飲み放題の魅力を感じてもらえることになりました。
8月には、ハウスで使っているスミノフウォッカを使っても、アルコール度数換算での原価は焼酎とさほど変わらないため、ウォッカも飲み放題に加えることに。これで、原価を上げず、飲み放題の魅力を広げることができました。
震災の影響で営業時間を短縮したところ、さほど売上に影響がなかったため、日曜から水曜日までは1時閉店を続けています。1時閉店の日には、5時閉店の日にくらべ、明らかに飲み放題のオーダー割合が少なく、客単価も低い傾向にあったので、原価の高いワインを除いた、焼酎ウォッカの飲み放題を2100円で提供することにしました。実施からまだ1週間ですが、1時までの営業日に2100円の飲み放題を注文してくださるお客さんで、来客数も増える傾向が感じられます。
ハロウィンイベントでは、1日限定で通常の飲み放題価格のまま、アスティスプマンテも加えて飲み放題としました。飲み放題注文者に対してボトル半分ぐらいを見積もっていましたが、47人で36本を消費しました。1人あたり約0.77本と予想の1.5倍強でしたが、原価的にも許容範囲内で好評に終わりました。クリスマスイベントでもまたスパークリングワインの飲み放題を検討します。
禁煙化に関しては、意外なことに喫煙者以外からの反対や非難もありましたが、禁煙化前と比べて、来客数、売上共にむしろ増加気味で、減少はみられませんでした。ありがたいことに、非喫煙者だけでなく、喫煙者からの賛同もありました。震災や節電という名目がなければ、禁煙化のきっかけがなかったかもしれませんが、震災を機に禁煙を定着させることができました。
ポイント上位取得者に対するドンペリプレゼントは、今後内容や実施方法を改善する必要を感じますが、これまでやってこなかった新しい試みであり、より洗練された良いかたちで喜んでいただけるように工夫を続けていきたいと考えています。