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2012年12月 アーカイブ

2012年12月31日

2012年大晦日

1年以上、ブログ更新していませんでした..
レンタルサーバーが移転した際に、データベースの文字コードが壊されてみたいで、更新すると全て文字化けしてしまうと状況だったので、対応策も思いつかず放置していました。

データベースが壊れたのが1年ほど前..
それが何かを暗示していたのかどうかはわかりませんが..

2011年のリバティは創業以来発の累積赤字を解消しての黒字を達成したのですが、
ハロウィーンイベントをピークに、11月〜12月は下降気味の気配がありました。
2012年1月29日、前日のプレオープンイベントに続いて、Wをオープンしました。

リバティの2012年を語る前に、まずWの話を..

競パンをテーマに、飲み放題2000円、学生でも飲みに来やすい価格をコンセプトにWをオープンしたのですが、私の競パンに対するイメージが全くの時代遅れだったことを、後に知らされることになりました。
私の競パンのイメージは、ちょうど映画ウォーターボーイズが公開され、男のシンクロがブームになった時期のままだったのです。当時若かった人たちもそれなりに歳をとり、その頃高校の体育の授業では競パンで水泳が当たり前だったのが、今では、ボックスタイプやスパッツタイプが当たり前。むしろ、競パンは異端になってしまっていたのです。

そのため、今時の20代前半の男子には、競パンはかなりフェチな変態のイメージに。そして競パンに反応する多くの人たちが、30代後半から50代以上と、価格設定、想定顧客の年齢層とは全く違った方行にありました。

競パン率20パーセント、それ以外の20代前半を中心としたお客さんを大半にというポートフォリオを目標にしていたところ、年配のお客さん、そして競パン率が高く、当初中心層となることを目指していた客層にはほとんど来ていただくことができない、コンセプト、サービス、価格設定がミスマッチな状況でした。

さらに、起案からオープンまでが2ヶ月弱と言う中、スタッフの選定確保もうまくいかず、暫定スタッフとの信頼関係も築くことができないまま、3月末での破綻となりました。

その後もなんとか営業再開を目指し、コンセプトを変えながら単発営業を何度か行いましたが、9月上旬に競パンイベントのサーフが行われた際、協賛営業ができればと企画しようとするも、力尽き、8月末に正式にWの無期限休業宣言をし、10月の体育の日イベントでは、リバティ-Wインテグレーテッドとして、Wはリバティに統合されたというコンセプトの企画を行いました。

そして12月、年末の忘年会シーズンに箱を使わないで眠らせておくのはもったいない。何か有効な活用方法はないかと考え、リバティ初代店長にも話をしたところ、現在のW金曜支配人が営業に興味を示し、まずは金曜日から営業を再開してみようということになりました。

これまでのリバティが避けてきた、いわゆる、ゲイバー的な営業をあえてやる、そんなWの再出発です。

さて、ここでリバティの話に戻ります。

2011年末から下降気味だったリバティの売上、2012年1月も芳しくなく、不安ながらも、1月特有の下げなのかとおもっていたところ、なんと2月には前年比4割減の売上となりました。そして3月は東日本大震災があった前年を下回る売上。

Wの改装やオープンに伴う出費の上に、Wの売上も予算の6割強、リバティも6割強、そこにWの破綻。Wが売上を失った4月以降、このままでは赤字が累積していくとしか思えない状況でした。この状況が続くぐらいなら、早目に廃業するのも選択の一つだと検討したこともあります。

これまで何年も神社にお参りなどしたことがなかった私ですが、なんと本気で苦しい時の神頼み.. 伊勢の神宮までお参りに行って参りました。しかも経費節減で高速バスですよ。

一番の問題は、現場責任者のやる気と危機感がないこと。
売上が悪いのは、お客さんが来ないのだから仕方がないというマインドです。店ではちゃんとやっているというのです。そして、そのやる気と危機感がないことを放置したのはその上の全体責任者の私の責任。

まずは、予算通りの売上がないと、店は破綻してしまう。商売が続けられないのだということから説く必要がありました。なんと今更なことなのですが...
そして、予算が達成されていないことを日々認識して、そのギャップをいかに埋めるかを考える必要があること。この時点では、予算がいくらか、ギャップがいくらかということなど、現場責任者にはどうでもいいことだったようです。予算を見ても、売上が上がる訳ではないというのが言い分。どうすれば売上が上がるかを教えろというのです。

そこで、あえて私が伝えたのは、この状況で売上を上げるためにまずすることは、日々予算と実績の乖離を認識すること。予算通りの売上の達成が難しと思うなら、いくら売上が上がると考えるのか?

やってみないとわからない.. そう反論されながらも、まずは現状、自分ができる最善の予測をしてみるようにさせ、元の予算とのギャップを埋めるには、さらに何をすればよいのかを考えるようにさせました。できる自分のイメージトレーニングです。売上が上がる店のイメージを作る。そしてそんな営業をすることで、予算を現実にしていくのです。

予算を意識するだけで売上が上がれば苦労しないと思っていたようですが、実際は予算を意識するだけで、売上が予算に近づいてきました。

4月には単月実績が対予算マイナス26%だったのが、5月はマイナス9%、6月はマイナス6%、そして7月にはプラス1%を達成し、2012年の後半だけを見るとプラス7%を達成しました。
前半の実績が対予算マイナス22%だったため、年間では対予算マイナス7.7%となりました。

新店Wのオープンで、リバティを任せきりにしてしまったこと、きっとそれが前半の落ち込みの主要因だと思います。でも、新店を出したことで学んだこと、お知り合いになれたお客さんや業者の皆さん、そして、失敗を繰り返さないように、再出発を試みるW。

今年は大きな大きな失敗をした1年でしたが、そこから学んだこと、そして次に繋がる種をまけたこと.. 今後の収穫に期待して、1年を終わりたいと思います。

リバティ、そして、Wにご来店いただいたお客様、ご協力いただいた業者の皆様、リバティとWのスタッフ、顧問、役員の皆様、ほんとうにありがとうございました。

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